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画房日誌

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ひどい会社と自負してるようなもん。

科学的根拠ないのに…シューカツで企業が血液型質問
http://www.asahi.com/national/update/0822/TKY201108220073.html
 
 シューカツで血液型を聞かれたらどうする? 就職活動で不況と東日本大震災のダブルパンチにあえぐ学生が悩んでいる。専門家は血液型による性格判断に科学的根拠はなく、面接で聞くことは差別につながりかねないと警告している。
 中部地方の女子学生(21)は面接で血液型を聞かれて戸惑った。B型だが、かつて「マイペースで就活に不利な血液型だ」と言われ、気にかかっていたからだ。正直に答えたが、その会社は落ちた。
 
 筆記も不調だったので、血液型が原因でないとは思う。しかし、被災地での態度が問題となり、7月に辞任した松本龍・前復興担当大臣が「B型だから」と言い訳していたのを見て、「B型の印象が悪くなる」とため息が出た。
 男子大学院生(24)はメーカー系の面接で「君はA型ですか」と聞かれた。まじめな性格と言いたいのだろうと解釈し、「はい」と答えた。「当たったからいいが、もし違ったら対応に困ったと思う」という。
 
 エントリーシートに記入させる企業もある。東日本にあるサービス業の採用担当者は「あくまで参考程度の質問」「特定の血液型を排除しているわけではない」としたうえで、「入社後に細かい作業をする部署もあるので、配置を考える上でも血液型を把握しておきたい」と説明する。
 
 一方、ニセ科学に詳しい菊池誠・大阪大サイバーメディアセンター教授(物理学)は「いまだにそんな会社があるんですねえ」とあきれる。菊池教授によると、性格と血液型の関連性は見つかっておらず、「現代の迷信」という。「そもそも、自分の努力で変えられないことを就職の面接で聞くのはおかしい。企業側に自覚がなさすぎる」
 日本労働弁護団の常任幹事を務める中野麻美弁護士は「仕事への適応能力をみる採用の場で、職務との関連性がない血液型の情報を求めるのは不合理だ。プライバシーを侵害し、いわれのない差別にあたるおそれがある」と話している。(岩波精)

 
 私は占いの事にもある程度関わっていた時期があり、個人的には占いが好きです。全否定はしません。ですが、血液型診断だけはどうしても容認することができません。
 その理由の一つに、血液型診断は主に、長所よりも前に、どうしても短所を指摘するツールになっていると言う事を挙げます。
 まず、「A型」と言うと、皆さんはどんなイメージを持たれますか?「几帳面」「神経質」などが思い浮かぶのではないでしょうか。長所としては「真面目」と言う事が挙げられると思うのですが、人によってはこの「真面目」ということすら、「面白みのない人間」などと言った印象を受ける事があります。この会社の面接でも中部地方の女子学生さんが危惧したのはそこでしょう。「真面目な面を評価されると良いのだけど、企画力の無い人間だとか思われたら失敗だなあ…」と。可哀想に、彼女は今までしてきた勉強や経験などの努力より、生まれ持った「血液型」と言う、自分ではどうしようもないような事に、人生が賭けられているのです。よくよく考えると、怖い話です。だいたい、血液型や星座でその人物がまるわかりになるのなら、「面接官」および「面接」そのものが不要ですよね。人では無く、その人の出自、生まれた星座、血液型(笑)しか見ていないのですから。占い師でも雇って人事部長に任命したらどうでしょう。最もそんな会社、危ないと思われても仕方ないですし、実際長続きはしないでしょう。どれほど馬鹿馬鹿しい事をして人一人の人生、ひいては会社の未来を左右しているか、わかっているのかと問うて見たいものです。

 「血液型診断」の最も悪い点は、さも科学的な検証に基づくデータだと思いこんでいる人がわりと多いと言う事です。人の体内を駆け巡る血液にはABO型という分類があり、その型によって性格や個性が異なるなんて、一見して「人種が違えば価値観が違う」と同じような感じに捉えられる節があります。ですが、人種の持つ性格的、価値観的個性とはあくまでその国の文化の中でその価値観で教育され過ごすから、国や地域によって異なる価値観になるのであり、「血」のせいではありません。この考え方は、引用の記事にもあるように「人種差別」に近い考え方ではないかと私も大いに思います。
 
 これは私の考えなのですが、「占い」はあくまで、人の良い面を引き出すツールであるべきだと思っています。先ほども言いましたが、「血液型診断」なるものは、聞く限り、人を差別する材料でよく耳にする気がします。「あの人また怒ってんの?O型ってすぐキレるからなー!」とか、「あの人マジで空気読めないよね。B型だし」だとか、「あの人の考えてる事はわからん。流石AB型」そんなふうでしか耳にすることのない、悲しい「診断」ツールです。
 たまに世界の偉人がこんな血液型だと言う事で、持ち上げられる事もあります。「織田信長って、B型だったらしい」という話があり、B型は奇抜な人の典型であるという定説を更に加速しました。ですが実際には、信長のような天下人がそうそうその辺に居るわけでもなく、B型だと言うだけでなんだかそこつで空気の読めない奴のように思われたり、少しでもそんな片鱗を見せようものなら「やっぱりB型は!」叩かれる羽目になります。
 職場で尊敬を集める人物が、たとえばO型だったとします。O型の長所と言えば、リーダーシップがあるとか、おおらかだとか、正義感が強いとか、そういう定説があります。だから、リーダーシップを集めているうちは「流石O型よね」という話になります。ですがリーダーと言えどやはり人間。迷ったり、ミスすることはあります。そういう時、血液型を聞いて更に信望を抱いていた人に限ってなぜかこう言うのです。「O型の癖に…」そうです、リーダーシップがあるのは血液型のおかげ、ミスしたら本人のせいと言うようなことに、なぜかなってしまうのです。
 これは、極端な例だとお思いですか?いいえ、血液型宗教の信者は、意外と大真面目にそう考えている節があります。だからこそ、企業の面接で血液型のような事を大事な事項のように扱い、質問をする事になるのです。
 
 占いは、人を差別するツールではありません。占いとは本来人のよいところ可能性を引き出し、時には転ばぬ先の杖となって、前へ進む自信と勇気を持ってもらうためのツールだと確信しています。というかそもそも、血液型は「占い」ではありませんが。占星術などと一緒にされるのも少し違和感があります。まあオカルトを全否定する人々にとってはどちらも同じと一笑に付すでしょうが、血液型で採用を左右する企業があるとなると、笑ってなどいられない事態です。占いとか診断が、その生まれ持った素材だけで差別の対象になると言うのは本当に笑えない。本来、そんなことが絶対にあってはいけないと思います。
 
 この記事に関連したブログ(正確には、2ちゃんねるのスレッドのコピペブログ)内で、動物占いや星座で部署を決めたり、合否を決める(「ペガサス」の人は絶対に取らないそう。)などの実例を体験したり耳にした人がいるとレスをされてましたが、正直そんな事をされたとしたら、告訴も辞さない態度が必要だと思いますが、法律的にはどうなんでしょう。私は、人権侵害に当たると思います。
 
 採用担当の人が人材を見る目を失い占いやお手軽診断に頼る。日本の企業も落ちぶれてしまったなあ…。頭が痛くなりますよ、ホント。


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